みなさんは、英語の読み書きに役立つフォニックスをご存知でしょうか?
今まで英語の発音を学習する際には、難しい発音記号を覚えて学習していましたよね。
そう、、[ǽ]とか、[ð]とか。。
見てもよくわからないし、覚えられなかった。
でもフォニックスを学習すると、発音記号ではなくアルファベットの組み合わせを覚えるだけで英語の読み書きができるようになります。
実は、英語がネイティブのイギリスでも、英語の発音や読み書きを習得するために、フォニックスを3歳から学んでいるのです。
「英語が苦手」
「英語の発音が良くないから、、」
という方が、私たち日本人の中で多いのではないでしょうか?
私も、英語が苦手だったし、発音が良くないから英語を話すことがとても恥ずかしかったです。。
お子さんが小さなうちに、このフォニックスの学習をスタートすることで、
「英語が得意」
「英語を話すのが大好き」
という気持ちを育ててあげることができます。
フォニックスを学習すれば、英語の読み書きができるようになるの?
というか、、フォニックスって何?
フォニックスというのは、アルファベットまたはアルファベットの組み合わせで発音を覚える学習法なんだよ!
フォニックスは、学習の段階を6つのフェーズで分けて考えています。
今回は、フォニックスの各フェーズに分けてお話しします。
- フォニックスのフェーズごとの学習法がわかる
- フォニックスのフェーズごとの気をつけるポイントがわかる
フォニックスとは英語の読み書きに役立つ学習方法のこと
英単語は、フォニックスのサウンドの集まりから成り立っていると考えます(下図参照)。
それぞれのフォニックスをブレンド(音をつなげて声に出すこと)することで、英単語を読みます。
アルファベットそれぞれが持つサウンド(a,b,cなど)と、アルファベットの組み合わせで作られているサウンド(th, ck, ffなど)を学習することで、英単語が読めるようになるのです。
フォニックスのサウンドには、アルファベット1文字で表されるものと、アルファベットの組み合わせで表されるものがある。
○ アルファベット1文字で表されるサウンド:a, b, c..etc
○アルファベットの組み合わせで表されるサウンド:ck, th, igh…etc
それらのフォニックスのサウンドを組み合わせることで、多くの英単語ができている。
フォニックスについて詳しくはこちらの記事を参照ください。
>>フォニックスって?何歳からはじめたらいい?
フォニックスの学習を1−6のフェーズ(段階)に分けて進めていきます。
では、どのように学習を進めていくのでしょうか?
英語のフォニックス フェーズは6つ
フォニックスの学習の段階は1−6のフェーズに分かれています。
フォニックスの学習では、次の2つのことができるよう、学習を進めていきます。
- 英単語を、正しい発音で読めるようになる
- 英単語を聞いて、正しいつづりで書けるようになる
フォニックスの学習は3歳ごろから始めることができます。
ご自宅で、フォニックスの学習をする場合は次のステップを参考に進めてみましょう。
※お子さんの学習状況に合わせて、必要なステップからスタートしてください。
いよいよ、フォニックスの各サウンドの学習に入ります。
まずは、アルファベット1つで表されるサウンドから学習します。
cvc ワード(3文字で表される英単語)の学習をスタートさせましょう。
フォニックスについての学習が進んできたこの段階では、より多くのサイトワード(またはトリッキーワード:フォニックスだけでは読むことができない英単語)に力を入れて学習しましょう。
それぞれのフェーズについて、次に説明していきます。
フォニックス フェーズ1
フォニックスのフェーズ1では、様々な音について学習します。
フォニックスの学習を進めていくためには、正確な発音を聞き取ることがとても大切だからです。
その後ライミングワード※や、よく似ている発音の英単語を探すなどして、英語の音について学びます。
※ ライミングワードとは、韻を踏む英単語のことだよ。
例えば、cat と bat、hat はライミングワードだね。
↓フォニックス フェーズ1に関する記事はこちらから
アルファベット学習
フォニックス フェーズ1の学習に合わせて、アルファベットの学習を徐々にスタートさせましょう。
ここでは、アルファベットを全て完璧に書ける必要はありません。
まずは、アルファベットを識別できる、アルファベットを見て読めるようにしましょう。
フォニックス学習を進めていくと、アルファベットは自然と書けるようになっていくので、心配しなくて大丈夫!
フォニックス フェーズ2
フォニックス フェーズ2では、下の表にあるサウンドを学習していきます。
英単語で頻出の一文字で表されるサウンド(a, s, t, pなど)からスタートして、19のサウンドを学習をします。
アルファベット一文字で表されるサウンドのみでできている、cvcワードの学習も一緒に進めていきましょう。
cvcワードについて、またcvcワードの学習方法についての記事はこちら↓
英単語を読む際には、サウンドのブレンディング※を行います。
※ ブレンディングとは、サウンドを混ぜて発音することだよ!
例えば、dog(ドッグ) = d(ドゥッ), o(オッ), g(グッ)の3つの音をブレンドしているんだね。
cvcワードを読めるようになってきたら、アルファベット2文字で1つの音を表すサウンド(ck, ff, ll, ss)についても学習しましょう。
その後、サイトワード(トリッキーワード)※について学習を進めます。
※ サイトワード(トリッキーワード)とは、フォニックスの学習だけでは読めない英単語のことだよ。
例えば、I や the がサイトワードだね。
↓フォニックス フェーズ2の学習について詳しく学習したい方はこちらの記事
フォニックス フェーズ3
フォニックス フェーズ3では、フェーズ2よりも少し複雑なサウンドの学習が始まります。
フォニックスのサウンドのブレンディングに力を入れて学習していきましょう。
またフェーズ3では、次に示すようなサウンドについても学習していきます。
- 同じ音で、違うつづりのサウンド(z と zzなど)
- 同じつづりで、違う音のサウンド(oo など)
まぎらわしいサウンドの学習は、頭がごちゃごちゃになってしまいがち。
分けて覚えられるように工夫して学習していきましょうね。
こまめの日々では、まぎらわしいサウンドを分けて覚えられるような学習プリントも作成しています。
ぜひ活用してください!
フェーズ3のサイトワードも忘れずに学習しましょう。
さらに、これまで学習した英単語を用いた英文を読む練習も、スタートさせましょう。
英文を読む練習は、絵本などを参考にして簡単な文章からスタートします。
フォニックス フェーズ4
フォニックス フェーズ4では、下の表にあるフォニックスのサウンドを学習していきます。
フェーズ4では、cvcc や ccvc ワードの学習を中心に進んでいきます。
例:cvcc = milk(牛乳)
例:ccvc = crab(かに)
上記のように、4文字でできている英単語のことだよ。v = 母音(a, e, i, o, u)、c = 子音(母音以外のアルファベット)を表しているよ。
上記の中の、子音が重なるサウンド(milk の lk や、crab の cr の箇所)のブレンディングについてしっかりと学習していきましょう。
フェーズ4では、英文を読む練習に加えて、英文を書く練習もスタートさせます。
英文を書く場合も、まずは I like cat. などシンプルな文章を書く練習をしましょう。
これまで学習してきたフォニックス(フェーズ2、フェーズ3)も忘れずに、しっかりと定着させていきましょう。
フォニックス フェーズ4の解説記事はこちらです。
フォニックス フェーズ5
フォニックス フェーズ5では、下の表にあるフォニックスのサウンドを学習していきます。
フェーズ5では次に示したフォニックスのサウンドで、さらに複雑なサウンドを中心に学習が進みます。
- 同じ音で、違うつづりのサウンド
- 同じつづりで、違う音のサウンド
これらの音について、これまで学習したフォニックスのサウンドと合わせて学習をしていきます。
例えば、ph サウンドは、f サウンドと音が同じ。
f サウンド以外にも、これまで学習したサウンドの中にフェーズ5と同じサウンドを持つものがある。
同じ音でつづりが異なるサウンドは、英単語を書くときに混乱してしまう原因になるの。
どの英単語に、どのサウンドが入っているのかをよく確認しておこうね!
フェーズ5では、さらに複雑な英文を読む練習、書く練習に挑戦していきます。
フォニックス フェーズ5の解説記事はこちらです。
フォニックス フェーズ6
フェーズ6では、次の2つができるように学習を進めていきます。
- 英単語を、正しい発音で読めるようになる
- 英単語を聞いて、正しいつづりで書けるようになる
それぞれ、フォニックスの学習でのステップを考えると次のようになります。
- 英単語を目にする
- 英単語をフォニックスのサウンド別に分解する
- それぞれのフォニックスのサウンドを確認する
- フォニックスのサウンドをブレンドする
- 声に出して発音する
- 英単語を耳にする
- 聞こえた英単語をフォニックスのサウンドに分解する
- それぞれのフォニックスのサウンドのつづりを考える
- 考えたつづりを英単語として書く
フェーズ6では、これらのステップをさらに早くできるように練習をします。
そして、英単語を過去形や比較級、様々な形に変換していく学習へつながっていくのです。
まとめ
フォニックスの学習の段階は1−6のフェーズに分かれています。
フォニックスの学習では、次の2つのことができるように学習を進めていきます。
- 英単語を、正しい発音で読めるようになる
- 英単語を聞いて、正しいつづりで書けるようになる
3歳からはじめられるフォニックスのおうち学習、ぜひはじめてみてください!
こまめの日々では、フォニックス学習をはじめ、おうち英語の楽しい学習時間を応援しています。
無料でダウンロードしていただけるプリントも作成していますので、ぜひご活用ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^ ^
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