皆さんは「英語耳」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
英語耳を鍛えると、ネイティブの発音もバッチリ聞き取れるようになると言われています。
では、英語耳はどうしたら鍛えることが出来るのでしょうか?
私は、フォニックスの学習に英語耳を育てるヒントが隠れていると思っています。
実は英語がネイティブのイギリスの幼稚園でも、3歳頃から英語を正確に聞き取るための学習をしているのです。
それは、フォニックスの第一段階の学習です。
今回はフォニックスの学習に着目して、ご家庭でもできる英語耳を育てる方法を一緒に考えていきましょう。
こんにちは!こまめです!
今回はフォニックス学習のフェーズ1のお話です。
英語耳を育てるヒントがたくさんありますよ!
フォニックスの考え方について
フォニックスのフェーズ1のお話をする前に、フォニックス学習の考え方についてお話しします。
フォニックスの教え方には、いくつか異なる考え方があります。
最も有名なものはJolly Phonics でしょう。
1987年に設立されたイギリスの Jolly Learning が出版している学習教材。フォニックスを多感的に楽しく学習する方法を提言しています。フォニックス教材の出版にとどまらず、音楽教材にも携わっています。
こまめの日々では、この Jolly Phonics の考え方を参考にしています。
それぞれのフォニックスで学習すること
フォニックスには学習の段階に合わせてそれぞれ、フェーズ1から6まであります。
フォニックス1では、英語の読み書きを始める前に聞く力を育てる。
フォニックス2−5では、それぞれ決まったフォニックスを中心に学習を進めていきます。
そして、フェーズ6では学習したフォニックスの音を使って、さらに読む力と書く力を強化していきます。
では、どのようにフォニックスのフェーズ1を学習していけばいいのでしょうか。
フォニックスのフェーズ1の学習の進め方
これから、フォニックスのフェーズ1の学習に関する考え方についてお話しします。
ご家庭でも活用できる英語耳を育てるヒントがたくさん隠されていますよ。
フォニックス フェーズ1で学習する音
フォニックスのフェーズ1では、下のような学習順序で進むことを推奨しています。
- 生活する上で耳にする音
- 楽器の音や動物の声
- 体を使って出す音(手を叩くなど)
- リズム感や韻を踏むこと
- よく似た音を最初に持つ英単語を並べること
- 音を声に出すこと
- 英単語内のフォニックスをブレンド、または分けること
え!英語の勉強じゃないの?
何でいろんな音を聞くのかな?
そうだね。
フォニックス学習では、音を正確に聞き取る力がとても大切だよ。
だから、聞く力を育てる学習から始めるんだね。
どのように学習を進めていくとよいか、順に説明していきます。
生活する上で耳にする音
生活する上で耳にする音とは、例えばドアをノックする音や、水が流れる音。
また、耳にした音から、次に何が起こるか推測する力も大切だと言われています。
お子さんと一緒に身の回りにある音に耳を傾けてみましょう。
次に、お子さんにどのように聴こえているか質問してみましょう。そして、その音はどんな時に聞こえる音なのか話しましょう。
楽器の音や動物の声
楽器の音や動物の音とは、ピアノやギターの音、そして、犬や牛の鳴き声のことです。
ここでも、音を正確に聞き取るための力を鍛えます。
楽器の音、動物の鳴き声を聞き、それがどの楽器か、どの動物の鳴き声かを一緒に考えてみましょう。
体を使って出す音
体を使って出す音とは、手を叩く音や足踏みの音などです。
それぞれ、どんな音が出るのかに注意して聞きます。
体のいろんなところを使ってどんな音を出せるか試してみるのもいいですね。
いくつかパターン(拍手、拍手、足踏みなど)を作って、お子さんと一緒に遊んでみましょう。
一緒に体のいろんなところを使って音を確認した後に、どうやって出した音かのクイズを出すのも効果的です。
ここで一度、クイズをしてみましょう!
いろんな音を聞き分けられるようになったら、クイズに挑戦してみましょう。
何の音かはわかるけど、英語名はなかなか出てこないなぁ
英語名まで言えるようになる必要はないけれど、答え合わせの時に、お子さんに英語名も一緒に伝えてあげてね。
リスニングゲームは他にも Youtube で検索すると出てきますので、他のゲームにもトライしてみましょう。
リズム感や韻を踏むこと
ここからは、少し英語の要素が入ってきます。
英語には、似た音を含む英単語がたくさんあります。
例えば、次の英単語を発音して比べてみましょう。
at の音が一緒!
そう!
この他にも、bat や fat も似た音を含む英単語だよ。
このように、とてもよく似た音を持つ英単語をライミングワード(Rhyming words)と言います。
大切なのはスペル(綴り)ではなく、音が似ているということです。
例えば、Red(赤)や Said(言うsay の過去形)はスペルは異なりますが、似た音を持つ英単語なのでライミングワードになります。
英単語の書いてあるカードなどを使って、同じ音を持つ英単語を探しましょう。
お子さんが英単語を全て言える必要はありません。大人が英単語を読んで、ライミングワードを見つけましょう。
↓↓ライミングワードを見つけるカードのダウンロードはこちらから
↓↓ライミングワードのオンラインワークはこちらから
よく似た音を最初に持つ英単語を並べること
よく似た音を最初に持つ英単語を並べることをアリタレイション(allitaration)と言います。
よく似た音を最初に持つ英単語を探してみましょう。
ここでは、よく似た音を最初に持つ英単語を並べることで作られた詩を、いくつか紹介します。
詩を聞くとわかるように、似た音で始まる英単語を並べて文章が作られています。
同じ音が続くので、テンポよく聞こえますね。
上記にあるような、よく似た音を最初に持つ英単語を並べてみましょう。
英語に慣れているお子さんであれば、英単語を慣べて文章にしてみましょう。
音を声に出すこと
今までに聞いてきた、色々な音を自分で声に出してみましょう。
例えば、犬の鳴き声はどのように声に表しますか?
ここでは、聞き取った音を自分で声に出してみる練習をすることを意識しましょう。
フォニックスでは、音のブレンディングをすることで英単語を読むことができます。
音を声に出して表現することで、ブレンディングの力を鍛えることができます。
ブレンディングとは、それぞれの音を混ぜて発音することです。例えば dog という単語は、d-o-g (ドゥッーオーグッ)と3つの音に分けられます、この3つの音をブレンディングすることでドッグと発音するのです。
動物の鳴き声や、生活で聞こえる音を声に出す練習をしてみましょう。
次の動画を参考にしてください。
↓↓ボイス サウンドのカードを次からダウンロードして、音を練習してみましょう。
身の回りで聞こえる音を、声で表現してみましょう。
動物の鳴き声などを、言い当てるゲームをしてみましょう。
英単語内の音をブレンド、または分けること
英単語内の音をブレンド、または分ける力は英語の読み書きの学習にとても大切です。
英単語は、フォニックスとは別に音節というグループにも分けることができます。
1つの単語の中で、ひとまとまりだと感じる音のかたまりのこと。例えば、この音節という英単語 syllable (シレボル)は音節で分けると syl-la-ble(シーレーボル)と3つに分けることができる。1つの音節に1つの母音(a, e, i, o, u)を含むことが多く、この母音を基準に音節に分けるとわかりやすい。
まずは、英単語をこの音節に分解する練習を始めましょう。
↓↓音節に分ける練習カードのダウンロードはこちらから
音節に分けることができるようになってきたら、次は音素に分ける練習をしましょう。
音素とは、フォニックスの考え方の基本になる音、1つずつのことを指します。例えば、先ほどの音節という意味の英単語 syllable を今度は音素に分けると、s-y-ll-a-bl-e とさらに細かく分けられるようになります。
音素に分ける練習は、dog などの簡単なcvcワードから始めましょう。
まずは、英単語を音節に分ける練習をしてみましょう。
慣れてきたら、cvcワードから音素に分ける練習を始めましょう。
まとめ
今回は、フォニックス フェーズ1の学習について解説しました。
3歳からスタートできる学習法です。
- 生活する上で耳にする音
- 楽器の音や動物の声
- 体を使って出す音
- リズム感や韻を踏むこと
- よく似た音を最初に持つ英単語を並べること
- 音を声に出すこと
- 英単語内のフォニックスをブレンド、または分けること
どれか1つでも構いません、ご家庭で取り入れやすいことからトライしてみましょう。
フォニックス学習に特化したアプリのご使用も、とても効果的です。
こまめの日々では、おうち英語の楽しい学習時間を応援しています。
無料でダウンロードできるプリントを作成していますので、ぜひご活用ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^ ^
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